ガイアの夜明けから見える日本の労働環境の闇、「密着!会社と闘う者たち 第2弾」

 

うちの会社、もしかしてブラック企業かも知れない。

そう感じてしまうのは日本で働いているからこその感情でしょうか。誰でもブラック企業(ブラックバイト)で働きたくないですよね。

ガイアの夜明けから見える日本の労働環境の闇

7月25日にテレビ東京で放送されたガイアの夜明けは日本のブラック会社についてでした。ガイアの夜明けはお気に入りの番組で、カンブリア宮殿と一緒に毎週録画してみています。

7月25日に放送された内容は「密着!会社と闘う者たち 第2弾」

参考

密着!会社と闘う者たち 第2弾TV TOKYO

劣悪な労働環境に対してアルバイトや社員が労働環境の改善を求めて会社を提訴する、といった番組内容です。

番組前半は「しゃぶしゃぶ温野菜」で働く大学生アルバイト

番組の前半では食べ放題しゃぶしゃぶ店などで全国に400店ほど展開する「しゃぶしゃぶ温野菜」のフランチャイズ店で働く大学生アルバイトに焦点を当ててました。そのアルバイトは

  • 4ヶ月間、一日も休日がなく働かされた。
  • 一月の労働時間が300時間を越えても給料は156,923円だった
  • 店長が就業時間(タイムカード)で労働時間を管理していた
  • お皿を割ったりしたらその分が給料から引かれている
  • 店長からの暴言や暴力が日常茶飯事

というまさに昨今話題になっている典型的なブラックバイトです。こんな悪条件で彼はなぜ働いていたのでしょうか。

それは、アルバイト先の店長から「解雇になったら就職活動に響くよ」と脅されていたからのようです。

彼も最初は週4日程度、1日5~6時間程度の勤務で働き始めましたが、人手不足を理由に仕込までまかされるようになり、1日12時間以上の勤務が当たり前になっていきました。あまりに劣悪な労働環境で、彼はブラックバイトユニオンに駆け込んだのです。

後半は引越し会社大手のアリさんマークの引越社で働く正社員

番組後半では大手の引越し業者である「アリさんマークの引越社」で働く社員に密着した内容でしす。

もともとアリさんマークの引越社で営業職として働いていたのですが、労働環境の改善を求め労働組合に加入したところ、会社から一日中書類をシュレッダーする係りに命じられたようです。その後、不当な異動に対して裁判を起こした結果、「会社の名誉を害して、信用を傷付け、莫大な損害を与えた」という理由で懲戒解雇になってしまいます。

番組の内容では、

  • 勤務時間は342.7h、残業時間は147h、それなのに支払い給料は272,602円
  • 営業で使った車両で事故を起こしたら自己責任で修理代を負担
  • 車両事故費用でどんどん積みあがっていく会社への借金、まさにアリ地獄
  • 懲戒解雇処分で社内に名前と顔写真入りで掲示

番組内で紹介されていた副社長の幹部たちはテレビ東京の取材陣に対してヤクザ口調で暴言を吐いていました。正直、こんな幹部たちの下で働いている社員に同情しましたが、それでも最後には営業職に復職した彼が「早くお客さんと話がしたい」と言っていたのがとても印象的でした。引越しの仕事がほんとに好きじゃなければ続けられませんよね。

そんなアリさんマークの引越社は実際に私も利用しようとしたことがありました。

引越し業者への一括見積もりは無意味!引越し費用をできるだけ安く抑えるためのポイント

実際に、私が引越しで利用したのは「アート引越しセンター」ですが、見積価格はアリさんマークの引越社がダントツに一番安かったです。ただ、最初から安かったわけではなく、

「他社さんはいくらだったのですか?」と聞いた後に「ではうちだったらこれだけ安く出来ます」という営業トークです。最終的には最初の見積価格からざっと半額くらいの価格を言ってきましたが、アリさんマークの引越社で訪問見積もりに来た営業の態度が非常に悪かったため、最終的には営業さんが好印象だったアート引越しセンターに決めました。

うちに来たのがガイアの夜明けに出ていた彼のような営業であれば、間違いなく引っ越し業者はアリさんマークでした。

日本で安く買い叩かれる労働人材市場

引越し費用だけに限らないのですが、日本に帰ってきてつくづく思うのは「異常なまでに(提供できているサービスに対して)人件費が安く買い叩かれている」ということ。

私が日本に帰国したくなかったのは、まさに通勤時間は2時間が当たり前、サービス残業も暗黙の了解で平然と許されているこの劣悪な日本の労働環境が嫌だったからに他なりません。ただ、ずーっと海外で生活するわけにも行かず、中国生活丸10年、35歳の節目の年に日本に帰国しました。

最初は中国企業の日本法人の経営者という立場で仕事をしていましたが、その日本法人も頓挫してしまい、いまは中小製造企業の営業という立場でサラリーマンをしています。

人材不足の中、日本の人材がこれだけ安く買い叩かれるからこそ、日本はいまだにデフレから脱却できないし、品質の良い商品をこれだけ安く買うことが出来るのです。

転職を考えている人はまずは自分の市場価値を見極めましょう。

【え、年収1,000万円?】年収を10万円上げることができれば300万円投資したのと同じ効果、まずは労働市場で自分の適正年収をMIIDASで知ろう!

私は2015年まで中国の上海で働いていましたが、当時の上海の物価に比べても、日本の物価(給料)の安さが目立っています。日本で高いのは不動産くらいではないでしょうか。

ブラック企業は日本のどこにでもはびこっている

サービス残業は残念ながら日本のどこの会社でも少なからずあると思います。現に私が転職したいまの職場でも、利益を生まない総務や生産管理などの間接部門の残業は認められておらず、サービス残業が横行しています。

それなのに周りの同僚は誰一人として不満の声を上げません。世界では非常識でも、日本ではサービス残業が常識になっており、それが当たり前だから声を上げないのです。

もし自分であれば、すぐに声を上げるか、転職の道を探すでしょう。会社はそこだけじゃないんだし、どこの会社からも必要とされないほど自分を過小評価もしていません。

人手不足による倒産が増えているようですが、倒産している会社は社員を大事にしない会社なのでしょう。働く側からも魅力に映らず、経営者ばかりがおいしい所を持っていく会社であれば倒産したほうが社会のためです。

今回、ガイアの夜明けで紹介されたアリさんマークの引越社の社員は会社から不当な扱いを受けても会社のため、そして同じアリさんマークの引越社で働いている同僚のために今後も未払い残業代の支払いを求めて裁判を続けていくそうです。

「自分が折れるのは簡単ですが、いま会社を辞めたら次の被害者がまた出てくる」

といった彼の言葉が印象的でした。

いまの日本ではやはり雇用者のほうが強い、という風潮があるのでなかなか雇用されている側から労働環境に異を唱えるのは難しいのですが、彼のような勇気ある行動がもっと日本で出てくることを切に願います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です