中国で働くフリーターのリアル事情(日本に逃げ帰ってきた人の戯言)

現地採用者 = フリーター

筆者は2007年(26歳)から2015年9月(34歳)まで中国で現地採用として働いていました。その間、場所は違えど日系企業3社で働かせていただきました(3社目が一番長かったですが、それでも4年半でした)。今となってはいい思い出だし、過去の話なのでここで赤裸々にその現状についてお話します。ただ、結局のところ、日本でも居場所がなく海外に逃げ出したものの、そこでも挫折し、成功しなかった負け組みの戯言だと思って読んでいただければ幸いです。

さて、中国に限らず海外の現地で働いたことがあるのならば分かりますが、労働条件は非常に不安定です。まず日本と決定的に違うのは社会保障がないということ。雇用保険、社会保険、労災は基本的にありませんし、これは会社によるかもしれませんが、残業代などもありません。そして労働契約は基本的に1年更新です。条件だけを見るならばアルバイトと変わりありません。

20代前半の若いときは海外で働くことに憧れがある人も多いですが、その道は決して楽な道ではありません。実際、夢半ばにして日本に帰国していった日本人を数多く見てきました。特に日本人女性の場合は30才目前にしてみんな結婚(婚活)のために帰国する、と言う人が多数でした。彼女たちのその後は知りません。

日本人駐在員と現地採用者の間に立ちはだかる越えられない壁

さて、年を取るごとに重くのしかかってくるのは人生、このままでいいのかというプレッシャーです。現地法人の中にはその会社(日本本社)が大手であればあるほど日本人がたくさん働いています。彼らは日本本社から派遣されている駐在員です。ちなみに筆者が中国生活で最後に働いていた会社では上海事務所だけで40人ほど日本人がいました。現地採用者と駐在員の間には同じ日本人であっても越えられない壁が確実に存在します。

  • 駐在員は手厚い保障(家賃手当てだけで私の給料以上)があるが、現地採用者にはまったくない。
  • 駐在員はダブルインカム(つまり日本からも給料が出る)。
  • 駐在員は派遣されるだけで現地の部長クラス(日本本社ではヒラ社員でも)。

ただ、日本から派遣される人はそれなりに知識もあって仕事もできるため、同じ日本人である現地採用者は現地従業員から駐在員とよく比較されます。そして上にも書きましたが、年齢が上がるにつれ年下の駐在員が派遣されてきます(これは精神的にけっこうきついです)。本社から20代後半でいきなり課長として派遣されてきます。ほかの日本人現地採用者に話を聞いてもみな考えることは一緒で、30才前後が岐路です。彼らの多くは日本に帰って就職しなおすか、中国に骨を埋める覚悟で残るか、の2択でした。

ちなみに現地採用者も日本人なので必然的に駐在員と絡むこと(上司との飲み会)が多かったのですが、上にもあるとおり彼らとは収入がまったく違うため、駐在員と同じように生活していたらあっという間に破産です。ちなみに日本に帰国する直前(2015年9月)の月給は手取りで2万元(35万円前後)でした。

それでも海外に働きに出たいと思う若者へ

こんなことを書きましたが、日本も生きにくい社会なのは分かります。だから海外に行きたい人は出てみればいい。もしかしたら成功するかもしれないし、また日本に帰ってくるかもしれない。行く行かないはあなたの自由です。ただ、これだけは言えますが筆者は中国で生活した10年間に対して後悔はしてません。この10年があったからこそ、いまの自分があると思っていますし、いい経験だと思っています。そして何より中国に行った時期(2005年~2015年)が良かった。ただ、もし友人が中国に行って働きたい、と言うならば止めると思います。時期が悪すぎますし、空気汚染や、水質汚染は年々ひどくなってきており、とてもじゃないけどおすすめ出来ません

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