フリーターから正社員の仕事を手に入れたが

ちょうど転職してから3ヶ月。この3ヶ月は与えられる仕事を覚えることで精一杯でしたが、最近になってようやく会社がどれだけ「ヤバイ」のか断片的に見えてきた気がします。
もしかしたら僕は転職したばかりなのにこれから沈み行く泥舟に乗り込んでしまったかもしれない、今日はそんなお話。
想像以上に悲惨な日本の中小製造企業の現場
当時の私はモノづくりをしている日本の会社に入社したくて「何かの製品を作っている企業」のみに履歴書を送り続けました。
今でこそ無事に製造業に転職できましたが、まさか日本の製造業がここまで悲惨な状況だったとは思いも知りませんでした。
直近1年間でコアメンバーが10人前後辞めている
みなベテラン社員だった人です。
そんな人たちがここ1年で10人前後辞めて行っています。技術力を売りにしている会社なのに技術を持っている人がどんどん辞めていっています。
これでうちの会社は何を武器にして営業するのでしょうか。
これで会社が存続していること自体が不思議です。(社長談)
平均年齢が40代後半で、会社の中は部下のいない管理職ばかり
その役職、何のためにあるの?っていう人ばかりです。
うちの会社には部下のいない40代以降の名ばかり管理職の人が少なくありません。そもそも正社員30人前後の中小企業です。
責任を負おうとしない部長、現場で疲弊し続ける部下
その肩書き、何のために付いているんですか? っていう人ばかり。
そんな彼らは既に50代、自分が定年になるまで会社が持てばいいや、という考え方が蔓延しています。今がよければすべてよし、という考えです。
僕ら若い社員にはまだ未来があるんですけど?
昇進して上り詰めても夢がない現実
昇進して給与アップ、という夢があるかもしれませんが、うちの会社の場合、平社員で入社したらその次は「主任」です。
では主任の役職手当はいくらでしょうか。
5,000円
これが現実です。
さらにはうちの会社には入社して10年以上経過してようやく主任、もしくはそれ以下の役職の人もいます。
これで出世に対して夢をもてるでしょうか? 無理ですよ。5,000円欲しいんだったら他のことに貴重な時間を使います。
みんな人のせいにして自分は知らん振り
いまうちの会社でもらっているほとんどの仕事は「納期遅れ」が発生しています。しかも客先希望納期に対して1ヶ月以上も遅い納期回答をしています。
普通に考えたらやばいですよね。
それとも日本の中小企業ではこれが当たり前ですか? これじゃあっという間に「中国企業」に抜かれてしまいますよ。
もっとやばいのは「納期遅延を前提に新規受注をどんどん取りに行っている社長方針」です。約束した納期が守れていないのに、製造現場の社員はみな定時で上がっていきます。
おい、まだ生産しなきゃいけないんじゃないの?
なぜ営業の自分が現場に入って量産品製造のヘルプに回っているの?
うちのお客様、ウチに対して寛容すぎます。もっと怒ってくださいよ。
転職するなら製造業(中小企業)は止めたほうがよさそう
歴史が長いからこれから先も大丈夫、という考えは馬鹿でした。そんな会社のほうがかえって危なかったりします。逆に会社の歴史が浅いほうが、「これからみんなで頑張っていこう!」と思えるかもしれません。
会社の社員の平均年齢が高い会社への転職も避けたほうがいいでしょう。みんな自分のことばかり考えています。
一番印象的だったのは「35歳、若いね」という社長面接での一言。
ここで僕は気づくべきでした。
違和感はあったのです。
正直、35歳という年齢は世間一般で言えば若くありません。でも会社側からの立場から見たら35歳はまだ若かったのです。
確かに35歳の自分は会社の中で「若手の社員」でした。
自分より年下の社員を探すほうが困難です。
それとも日本の中小企業の現場ではこれが普通ですか?
転職したばかりでこんなことを考えたくないのですが、明らかに沈み行く泥舟と分かっていて、このまま自分がこの会社で働き続けていいものか、自問自答が続きます。
同じ時に同じ思いをしていた人がいるなんて。私は泥舟か宝船かどちらかだと思っていました。
答えは明白でしたが、未だに信じている部分もあります。
せっかく得た正社員の仕事ですから、本来は辞めるなんてことはしたくありませんよね。
ご健康だけにはどうかお気をつけて。
ブログ、応援します。
市早さん
応援ありがとうございます。
日本ではいったん道を外してしまうとどんどん転がり落ちるばかりですからね。
悩みは尽きません。お互いに頑張りましょうね。