国際免許証まで準備したのに香港HSBC銀行の口座開設を断念した理由

つい先日、香港に旅行に行きました。国際免許証も発行してもらったし、観光ついでに前から考えていた香港HSBC銀行の口座開設もしてこよう、と思っていたのですが、結局、観光を優先するあまり、口座開設はしませんでした。

日本は将来ハイパーインフレになる、という言葉を信じて香港に旅立つ

海外で資産運用という言葉に惹かれて

日本の将来はインフレになり、円安方向に向かう。

これは今でもそう思います。それが10年後なのか、20年後なのか、はたまた30年後なのか分かりませんが、将来的には円安に流れていくと思っています(根拠はありません)。だから海外で資産を作ろう、と考えました。

折りしも当時、私は中国に居ました。日本に帰る予定も無く、当時の中国の銀行では定期預金の年利が3%を超えており、元本保証の理財商品にいたっては年利4%越えも珍しくありませんでした(2016年11月現在、元本保証年利3%の商品もありました)。円安のおかげもあって、貯金はどんどん貯まっていきました。この貯金をうまく運用できないか、と思ったときに目に留まったのが「海外で資産を作ろう!」というセミナーでした。

月々○万円で将来数千万円の老後資金が出来る、というセミナー内容でした。

「まあ、日本に帰る予定も無いし、申し込んでみるか」と軽い気持ちで申し込みました。

悪いうわさしかなかった金融商品

去年から日本に生活の拠点を移した私は日本で資産運用できる方法を探しました。今までは「日本の金融商品は銀行などで何重にも手数料を引かれて、最終的に戻ってくるのは銀行の利息とほぼ変わらない」という考えで日本の証券会社には見向きもしませんでした。

そして調べていくうちに、「なんだ、日本でも年利3%くらいなら狙えるじゃん」と考えるようになり、海外の資産を日本に移すべく、いま保有している保険商品の概要について調べ始めたのです。

そうしたらネット上には「だまされた」などの悪いうわさしかありませんでした。

保険商品の紹介業者に連絡を取ったものの

既に担当者は変わり、当時の担当者は辞職していました。香港在住の新しい日本人担当者と連絡を取りましたが、こちらの疑問点を聞けば聞くほど見当違いの回答が返ってきました。

「これやばいやつだ」と直感で感じました。

すぐさま、私はその仲介業者経由で海外保険商品の減額申請をしました。いま解約した場合、200万円の元本のうち、100万も返ってこないだろうということで、とりあえず減額処理だけしたのです(いま思えば解約すればよかったと少し後悔)。

海外積立年金の投資保険プランの実態と罠。私はこれで200万円損しました。

海外の個人年金積立は良い商品だが、いい加減な仲介業者が多すぎる

実際に海外の個人年金商品は良い商品(歴史の長い保険会社が販売している)が多いようです。ただ、それら保険商品を販売する代理店や仲介業者、日本人エージェントなどのレベルが低すぎることが問題なのです。

コラム:いい紹介業者の見分け方

基本的に「老後資金がためられます」、「香港HSBC銀行に口座を開設すれば節税できます」、「長期運用が基本ですので25年満期をおすすめします!」、「初期口座積立後は自由に減額、解約できます!」などと言ってくる業者は信用してはいけません。そして、仲介料として費用が発生するところは100%詐欺です。

香港HSBC銀行口座の開設を断念した理由

そんな私がなぜ香港HSBC口座の開設を申し込もうと思ったのか。それは「IFA移管のため」です。この業者やばい、と思ってから代わりになる仲介業者(もともと上海在住時に知り合った業者)に連絡を取っていたのですが、その仲介業者は「香港HSBC銀行で口座開設して、私たちの紹介する保険商品に加入頂ければいまご契約の保険商品の面倒も見ますよ」と言うのです。いま思えば自分も馬鹿でしたね。

結局、以下の理由により香港HSBC口座は開設できませんでしたが、それで良かったと思います。結果オーライ。

理由1:英語が出来ない私にはそもそも無理な話だった

英語の出来ない私には口座開設のハードルが高すぎました。中国に長く居たおかげで、中国語は全く問題なかったのですが、香港に行ってびっくり、中国語(標準語)があまり通じません。タクシーはもちろん、飲食店の店員などにも通じませんでした。宿泊したホテルでスタッフは英語、私は中国語を話しているシチュエーションに違和感を覚えました。

理由2:口座開設しても使いこなせる自信が無い

ログイン口座の情報はすべて英語で、仮に口座を使って海外の株式の売買や投資信託などをする場合でも投資信託の目論見書などはすべて英語(しかもかなりの専門的な文書)のため、個人で理解するのは到底無理な話です。確かに海外のほうが利回りの高い金融商品が出ていると思いますが、そこまでのリスクを背負ってするほどのものでもありません。

理由3:日本からネットバンキング等で入金できない

日本から海外口座へ入金する場合は日本の金融機関から海外送金で自分のHSBC口座宛に送金する必要があります。海外送金する場合はもちろん手数料がかかりますので、手数料等を考えたらデメリットのほうが大きいと判断できます。

理由4:そもそもそんなにお金(貯金)が無い

断言します。貯金が1,000万すらないような場合はまず必要ありません。HSBC口座のような海外アカウントはほぼ一般人には必要ありません。

数年前、同じように「海外で資産を作ろう」としてたくさんの日本人が香港HSBC銀行の口座を作りに行きましたが、その8割以上は長期間使われておらず、多くの口座が凍結されました。これにより、日本人向けの口座開設が難しくなり、今ではほとんど口座開設自体ができないと言われています。

コラム:それでもHSBC口座の開設をしたい人向けに

ではどのような人が香港HSBC口座の開設をしたほうがいいのでしょうか。それは「英語が堪能」、「金融資産が億単位である」、「海外を拠点に生活している人」などはメリットがあります。私も今回、香港在住のエージェントに連絡を取り、HSBC口座の開設のサポートをしてもらおうと思っていましたが、エージェント曰く「最近は日本人の口座開設がかなり難しくなっている」という事でした。

日本で生活している人は日本の税金から逃れられません。税務署の目も厳しくなっており、海外送金などは100万円単位で常にチェックしています。

海外で資産を運用し、悠々自適の老後に備えましょう、とは幻想です。そういった事を謳い文句にして老後資産を作りましょう、というセミナーが東京などで開かれていますが、そのほとんどは詐欺といっていいレベルですので、みなさんは騙されないようにしましょう。

2 Comments

ツバメ

日本の政府を信用せず行った投資行動に、日本政府が面倒見てくれることはないでしょうね。
金融庁が日本で海外運用会社の投信等の販売を厳しく監視している理由、日本の証券会社の利権を守るというより、海外の話は日本以上に危ないものも多いという事情が大きいはずです。

そもそも海外証券会社は当然ながら特定口座も無いわけで、確定申告も非常に面倒になりがちです。購入売却時の為替を自分で全て調べる必要があると思うべきです。

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monskiny

ツバメさん
コメントありがとうございます。
そうですね。海外で資産を持つことは確かに一部メリットもあるかもしれませんが、言葉も出来ない日本人にとっては為替や資産の出口戦略など、デメリットのほうが圧倒的に多いと思います。
日本の投資商品も色々と調べればゆっくりと資産を増やすと言う意味ではまだ選択肢はあるように思えます。それを模索しながら探していきたいですね。

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