将来、自分の年金がどれくらいもらえるのか、気になる方も多いはず。最近では自分年金や個人年金、確定拠出年金などの言葉もテレビでよく聞かれるようになってきました。一生懸命働いていれば老後は年金で安定、という時代はとっくに終わっています。将来のお金の話は自分で考えて決めなければいけない時代がもう来ています。
そんな世の中、35歳の節目と言うことで「ねんきん定期便」が私の手元に郵送で送られてきました。
年金定期便で分かること
年金定期便では以下の情報が分かります(35歳、封書のケース)
・これまでの年金加入期間
・これまでの加入実績に応じた年金額
・(参考)これまでの保険料納付額
・これまでの年金加入履歴
・これまでの厚生年金保険における標準報酬月額などの月別状況
※厚生年金保険の加入履歴がある人のみにお知らせ
・これまでの国民年金保険料の納付状況
※国民年金の加入履歴がある人のみにお知らせ
年金定期便が郵送されてきて、将来の年金の受け取り見込額が年額8万円だった
自分たちの世代では年金の支給年齢は70歳とも75歳とも言われています。そもそも最初から当てにしていなかった年金ですが、いざその現実を見せられると将来に対して絶望しか感じません。
先日、郵送で年金定期便が送られてきました。そこに記載されていたのは「年金見込み額8万円/年額」という驚愕の数字。最初、月々の金額かと思いましたが、しっかりと「年額」と書かれていました。確かに私自身、中国に10年以上滞在していたため、年金の未加入期間が10年ほどあります。未加入期間が10年以上もありながら、老後は国の年金でくらそうなんて虫が良すぎる、という話も納得が出来ます。ただ、実際に年金定期便という形で自分の将来の年金受け取り見込み額を突きつけられると、正直、この国に対して何を期待して生きればいいのか分からなくなります。
父親はよく私に言ってました。
「今後、この国で生きていくお前たちが可哀想だ」と。そんな父は去年、69歳で他界しました。
※なお、50歳未満の場合の年金受け取り見込み額は過去の加入実績を基にした見込み額です。
老後は生きるな、という国からの宣告
では、いまの収入のまま年金を納めていった場合、将来に受け取れる年金額はいったいいくらくらいになるのでしょうか。早速、将来の年金見込み額が計算できる「ねんきんねっと」に登録して試算してみました。
35歳、会社員、年収450万円の私のケース(過去10年間年金未納期間あり)
受け取り見込み額 97,300円/月額 (110万円/年額)
はい、死亡確定。ちなみにいまは給与から毎月35,000円ほど厚生年金で引かれているので、いったいいくつまで生きれば元が取れるのでしょうか。
35,000円(毎月の保険料)*12ヶ月*25年(60歳)=10,500,000円
受け取れる金額が97,300円/月なので、10,500,000円/97,300円=108ヶ月となりました。つまり年金受け取りから約10年の75歳まで生きてようやく元が取れるという計算ですね。そもそも月10万じゃ「生きてすらいけない」という話は横においておきます。
ただ、忘れてはならないのは私たちの世代が年金を受け取れるころは、支給年齢は70歳、下手したら75歳になっているのは確実です。年金が75歳で支給されるとしたら、85歳まで生きないといけないのですね。こういう風に考えると今の年金を支払っている社会を支えている世代は、いま年金を受け取っている世代を支えているだけ、とも言えます。
これからの時代は年金をもらえない、という前提で生きていったほうがよさそうです。
コメントを残す