【オフショア投資で大損?】海外積立投資のロイヤルロンドン(RL360°)って魅力的?手数料は高い安い?

日本国内の投資は儲からない、だから税金のかからない海外投資(オフショア投資)を始めよう!

という甘い罠でオフショア投資が日本でも一時期ブームになりました。ただ、このオフショア投資ですが調べてみると詐欺にあった、手数料が馬鹿高いなど良くない噂も多くあります。実際に私自身も過去にオフショア投資を契約し、満期前に解約したことにより大損した経験があります。

オフショア投資のロイヤルロンドン(RL360°)って?

ロイヤルロンドン(RL360°)とは、140年以上の歴史を誇る英国最大の相互保険年金組合であるロイヤル・ロンドン・グループの保険・証券を管理運用する金融機関です。2013年には独立し、RL360°として22億ポンドほどの顧客資産を運用しています。オフショア投資に興味を持ち始めればだいたい名前を聞くことが多い投資先の一つですね。

日本でオフショア投資は難しい

ただ、ロイヤルロンドンのようなオフショア投資は日本の金融庁の認可をとっていないため、日本の金融機関から申し込みをすることが出来ません。一般的には香港などに籍を置くIFAと呼ばれる仲介者を通してオフショア投資に申し込みをすることになります。最近では家計の相談などに良く出てくるFP(ファイナンシャルプランナー)がこのオフショア投資を勧めてくるケースも増えているようです。

私自身、海外在住時にオフショア投資のITA(インベスターズトラスト)に申し込み、結果的に150万円以上の解約手数料を取られて大損したことがありますので、オフショア投資に対しては比較的否定的な意見です。

海外積立年金の投資保険プランの実態と罠。私はこれで200万円損しました。

日本でもオンライン証券を通して手数料の低い優良な投資信託などを買うことが出来るようになって来ました。また、同じくオンライン証券を通して中国株や米国株などの外国株を買うことも簡単になりました。したがって、この投資環境の中であえて海外のオフショア投資を選ぶ必要がありません。

オフショア投資のメリットはほぼない

オフショア投資のメリットはほぼ無いに等しいのですが、あえて言うなら投資に興味があるんだけど、日本非居住者の日本人が日本国内の証券会社に口座を開設できない人や、NISAなどのサービスを利用できない人向けに海外投資の一つとしてオフショア投資があるよ、程度のメリットしかありません。

例えばロイヤルロンドンのような大きな会社でたくさんのお金を運用していて、信用格付けも悪くないから安心して投資できる、という謳い文句もありますが問題なのは商品であり、その商品を仲介する悪徳IFA業者なのです。

では多くの日本人が申し込みをしたというロイヤルロンドンの商品(旧Quantum)を見てみます。Quantumは2018年いっぱいで新規申し込みが出来なくなっており、現在はRSPという商品にモデルチェンジして紹介されているようです。

QuantumからRSPにモデルチェンジして変更したところ

一部の日本人に馴染みのあったQuantumですが、RSPにモデルチェンジしたところで何が変わったのでしょうか。少し調べてみたところ、各手数料の金額に変更がありました。主な変更点は以下の通り

  • 契約時の月々の最低積立額が34,000円から31,000円に変更(積立期間が10年の場合は68,000円→62,000円)
  • 初期口座ボーナスを受け取れる最低積立額が51,000円から46,500円に変更
  • 口座の最低残高が850,000円から775,000円に変更
  • 最低引き出し額が42,500円から38,750円に変更
  • 月額手数料が850円から775円に変更
  • 積立停止時の月額手数料が2,550円から2,325円に変更

これだけでもかなりの手数料がありますね。いくらタックスヘイブンであるマン島に本社を置いていても、ロイヤルロンドンが徴収する高い手数料システムのせいで節税効果が顧客にまで行き届いていません。では実際にRL360°のオフショア投資商品であるRSPの手数料はどれくらいか見ていきましょう。

手数料 料金
プラン手数料 USD 7/月
初期口座管理手数料 6%/年
投資管理口座手数料 1.5%/年
信託手数料 1%/年
投資先変更手数料 なし
クレジットカード手数料 なし
一括投資手数料 投資額の7%/回

日本人が買える海外積立投資である他のオフショア投資商品の手数料システムはだいたい上記になっています。この手数料システムだと年間のリターンが10%以上超えないとメリットは無いと言えますね。

25年ほどの長期投資で毎年10%以上の年間利回りをたたき出すのは、プロの投資家でもほぼ不可能です。

RL360°のRSPを含むオフショア投資商品の注意点

RL360°のオフショア投資商品であるRSPを含む金融商品には以下のような特徴があります。

  • 本社が租税回避地のマン島やケイマン諸島にある
  • 解約不可能な初期積立期間がある(積立期間によって変わります)
  • ちなみに初期積立期間中に解約した場合、解約手数料は積立金額の100%
  • 途中解約した場合、今まで積み立てたお金のほとんどが解約手数料として徴収される
  • 口座管理手数料など、複雑な手数料システムがある
  • 積立期間が25年や30年と長期間にわたる
  • 最低積立金額が3万円以上など、ハードルが高い
  • 日本語に非対応(契約書などはすべて英語、アフターサポートも英語など)

このようにデメリットだらけの詐欺商品のように思えるオフショア投資ですが、RL360°のRSPをはじめとしたオフショア投資商品に申し込む日本人が後を絶たない理由は「日本は借金大国で将来、経済破綻する」「日本の預金金利が低すぎて資産運用できない」なんて悪徳業者が一般庶民を不安にさせるからなのです。

はっきりいって日本が経済的に破綻したら、ほとんどの日本人は行き詰るんじゃないでしょうか。最近では金融庁が報告した老後に不足する2,000万円の年金問題でFPはここぞとばかりにオフショア投資を勧めているかもしれませんね。

オフショア投資(海外積立投資)のメリットはすべて国内株式投資でカバーできる

高額な手数料を支払ってまでオフショア投資をする意味がない

上記の手数料を見ればわかりますが、手数料だけで毎年8%~10%も積立金から取られていきます。日本国内の投資信託の手数料は今では1%ですら高い状況です。バンガード社の米国ETFのVOOであれば手数料(信託報酬)は0.03%なので桁が違います。

日本は経済破綻するので海外に投資をするべきと言われたら

日本の将来が不安であれば、海外の株式市場をメインに投資している投資信託を買えばいいのです。さらに最近では証券会社経由で中国株や米国株を直接買い付けることも出来ます。

オフショア投資であれば節税になるというウソ

オフショア投資ができる保険会社はだいたいタックスヘイブンに本社を置いているので節税できると言われることが多いのですが、タックスヘイブンの節税効果を得られるのは保険会社であって残念ながら海外積立投資の加入者ではありません。

節税効果が期待できないのであれば日本国内でNISAなどを利用したほうがよっぽど賢明です。

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