海外投資は儲からない?私が海外積立年金のインベスターズトラストを解約したら150万円も損した話

 

日本でお金を運用してもゼロ金利で一生誰かにこき使われ、時間を切り売りにしたサラリーマン人生で終わる。

もし身体が動かなくなり働けなくなったら、そんな不安を抱える人も多いでしょう。だから利回りのいい海外投資で資産を作ろう!

しかし、ちょっと待ってください。本当に海外投資は儲かるのでしょうか?

私が海外投資をしていたのはインベスターズトラストの長期積立投資「エボリューション」

私が申し込んだのは日本人に人気の海外個人年金の投資商品であるインベスターズトラスト社の「エボリューション」という25年満期の金融商品です。

エボリューションは毎月500ドルをクレジットカードからの引き落としで自動で積立られ、25年で満期を迎える金融商品です。1ドル100円とすると1年間で60万円、25年間で1500万円の投資金額になります。

複利運用を基本とし、仮に月500ドルで25年間、年利6%で運用できた場合、25年後の満期時には1,500万円の元金だったのに(非課税の場合)倍以上の3,300万円以上になっています。

※画像はKeisanで複利計算した結果です。

海外積立年金(ITA)のエボリューションに申し込んだきっかけは日本に住んでいなかったこと

海外積立年金のインベスターズトラストの金融商品「エボリューション」に申し込んだきっかけは、日本に住んでいなかったからです。日本に住んでいなかったので、日本人であれば当たり前のように加入している厚生年金や国民年金に入っておらず、将来の年金が期待できない環境でした。

年金をもらえない将来に不安を抱える私でしたが、日本人を限定にした資産運用セミナーのチラシを見たのがオフショア投資をはじめたきっかけでした。

その頃の私は

「日本に帰る予定もないし、日本の銀行にお金を預けてもゼロ金利、しかも日本株や投資信託は証券会社の中間マージンが高すぎてまともな金融商品がない」

と考えていました。いまでこそ日本に帰ってきたから分かりますが、日本でも投資信託のように比較的安全にお金を増やす方法があります。

エボリューションの申し込みのきっかけについては海外積み立て投資保険プランの実態と罠。私はこれで200万円損しました、に書いてありますので興味がある方は読んでみてください。

エボリューションの解約のきっかけ(理由)はお金の出口が見えなかったこと

私が今回、インベスターズトラストのエボリューションを解約した理由は、「お金の出口が見えなかったこと」です。もしかしたら(エージェントと連絡が取れなくなり)せっかく積み立てたお金の出口自体がなくなってしまうかもしれない、そう思ったのです。

私だけが損をするならかまわない、と思ったこともありましたが、いざ私に何かあった場合、このお金が残された家族に相続されなかった場合、今まで汗水たらして倹約して投資したお金はすべて水の泡になってしまいます。

インベスターズトラスト社の不透明さが一番の不安だった

インベスターズ社のHPを見ると、会社概要や社員数、オフィスの場所などが掲載されていません。さらにはカスタマーサポートが英語のみという日本人にとっては非常にやさしくないHPになっています。

インベスターズ・トラスト・アシュアランス SPC (“ITA”)はケイマン諸島金融管理局の許可を持つ国際的な保険会社です。ITAは投資リンク型の保険商品をご提供し、国際投資市場においてのリーディングカンパニーとして、一流の顧客サービスを提供しています。ITAは米国のAMベスト格付け会社より“安定”の評価を得ています。

いまどきケイマン諸島に無人の仮事務所を設立する(投資関連)企業は後を絶たないし、米国のAMベスト格付け会社ってどこ? という不透明な会社概要になっています。

もし仲介してもらった(個人)エージェントと連絡が取れなくなったら、もしエージェントが逃げてしまったら、と考えると投資の安心よりも不安のほうが圧倒的に大きくなりますよね。この不安要素が海外投資の罠(ワナ)なのです。

積立4年で元金は200万円近く、解約した場合は150万円が解約手数料が必要

3年目の途中から積立額を毎月100ドルに減額したので、元金の積立金は17,000ドルほどになっていました。この時点での含み益は約1,800ドルほどありました(正直、この含み益も解約を防ぐための「ウソ」だったのではないか、と思っています)。そもそも何に投資をしてどれくらいのリターンがあったのか、マイページのレポートからは投資に関する必要最小限の情報すら分かりませんでした。

エボリューションの解約を決めた時点で解約手数料が13,439ドル(150万円ほど)あります。解約時の返金はたった5,662ドル、日本円で63万円(2017年11月時点)にしかなりません。

ちなみに解約手数料の計算方法ですが、契約書によると「解約時の残存契約年数に基づく管理手数料相当額」となるので、私の場合、残存契約年数が21年ほどあったので、21年分の管理手数料になります。

実際にインベスターズトラストのエボリューションを解約する手続きの流れは以下のようになります。

  1. 紹介者、IFAと連絡に連絡をして「解約したい」という旨を伝える
    (連絡が取れない場合はインベスターズトラストに直接問い合わせる)
  2. 解約申込書に必要事項を記入・サインをしてIFA(インベスターズトラスト)に送る
  3. インベスターズトラストから解約確認書がメールで届く
  4. 届いた解約確認書の内容を確認してサインし、インベスターズトラストへ返送する
  5. 解約返戻金が確定して、指定の口座に送金される

という流れになります。

解約払戻金は解約手続きをはじめてから2週間ほどで入金された

解約を決めてから解約手続きを始めて約2週間、解約払戻金の63万円が無事に入金されました。その間、解約申込書や振込口座情報の資料にサインすること2回とマイナンバーの提出をしています。

解約払戻金すら入金されないのでは、と思っていましたが、エボリューションの解約自体は比較的スムーズに進みました。

今だから語れるインベスターズトラストの「ウソ」と「ホント」

【ウソ】契約してから2年間は解約できない

インベスターズトラストのエボリューションを契約してから最初の2年間は解約が出来ないと説明されましたが、実際には解約することが出来ます。ただ、仮に契約してすぐに解約した場合、解約手数料で約12,000ドル(130万円!)かかります。

だから仲介者や保険のエージェントは契約時に「最初の2年間は積立が必ず必要です」と強調して説明するのです。でないと自分たちの取り分が減ってしまうから。つまり、もうお分かりだと思いますが、この最初の2年分の積立金12,000ドルはエージェントに払う手数料だったのです。

【ウソ】オフショア投資なので節税になる

オフショア地域では株や投資で得た利益は非課税になります。だから儲けた利益は税金を取られることがなく、節税になるという説明です。しかしこれはウソでした。節税だけを目的にするならば日本でもNISAをはじめ、節税しながら資産を運用する方法はいくらでもあります。仮にオフショア投資ファンドで儲けても日本にお金を持ってくれば税金がかかるので、結局節税になりません。

【ウソ】日本の金融商品は利回りが低く、海外投資商品の利回りに勝てない

私がインベスターズトラストのエボリューションを契約したときは投資なんて何も分からない初心者でした。漠然と勉強もせずに海外の方が資産運用に向いていると思っていました。しかし、その考えは間違っていました。海外に目を向けても10%を超える投資商品は意外とありません。逆に日本でも投資利回りが10%とはいかなくても5%前後の投資商品は探せばあります

参考:超初心者向け資産運用】投資は株だけじゃない、30代からはじめたい「セゾン投信」。)

しかもインベスターズトラストのエボリューションの場合、複雑な手数料体系になっています。エボリューションの場合、年間管理費用が1.9%、プラン手数料が7ドル/毎月、資産管理手数料が毎月ファンド残高の0.125%となります。仮に100ドルだけの積立金の場合、プラン手数料だけで7%も取られる手数料体系になっているのです。

インベスターズトラストのエボリューションの契約者が絶対にしてはいけないこと

インベスターズトラストのエボリューションで絶対にしてはいけないことがあります。

  • 積立額を減額すること(口座管理手数料が初期積立額を元に計算されるため)
  • 解約すること

生命保険もそうですが、満期前に解約してしまうと元本割れしてしまう契約になっているので、可能な限り積立を継続していきましょう。私はたった4年弱で解約することになりましたが、月々100ドルに減額をしてからは100ドルのうち40ドルが口座管理手数料で毎月引かれていました(口座管理手数料は初期設定の積立額である500ドルをもとに計算されるため)。

まとめ:海外投資には手を出すべきではない

最近ではネット証券が普及し、個人でも株や投資信託を買いやすい時代になってきました。しかも証券会社や銀行員に言われるがまま高い手数料の金融商品を買う必要がなく、自分で調べて納得したうえで投資が出来るような環境になってきています。

投資信託も「顧客の利益を第一に考える」商品も出てきて、個人でも日本株や投資信託だけでなく、気軽に米国株や米国ETFなどに投資できる環境になりました。

年金や日本の将来のインフレが心配だから海外に資産を作ろう、というセミナーはたくさんありますが、海外投資のメリットは「外貨で資産を作れる」ことです。日本でこれだけ自由に金融商品を選べる環境になった今、外貨で投資をすることが簡単になったことで、あえて元本保証もなく手数料体系も不透明な(しかも手数料が高い)海外投資に踏み切る必要もありません

投資に甘い話なんてありません。もしかしたら海外投資もおいしい話があるかもしれませんが、少なくても私にとっては海外投資にメリットを感じるものではありませんでした。

4 Comments

k

はじめまして。
自分もイベスターズトラストのs&p500を契約して一年が経ちましたが、元本保証の根拠もないことから不安になっております。こちらも2年以内の解約は手数料がかかるのでしょうか?
また筆者様はどちらのIFAをご利用だったのでしょうか?

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monskiny

コメントありがとうございます。
基本的にこのような投資商品は元本保証はないと思いますが、手数料があまりに高額なため、よっぽど運用利益を出さないと保険加入者が儲かるようなことはないと思います。
私はIFAというよりもIFAと繋がりのある業者経由で保険に加入したので、4年目に解約しました。2年以内の解約はできないことはないと思いますが、解約違約金として積立金以上の余計にお金を取られると思います。

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勉強中

こんにちは。
現在インベスターズトラストのs&p500を契約して二年未満の者です。
筆者さまはどちらのIFAをお使いだったのでしょうか?
また契約後2年未満の解約が130万かかるとの事ですが、それは投資金額によって変わるのでしょうか?

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monskiny

勉強中さん
おそらく積立金額によって解約手数料は異なるはずです。ただ、どちらにせよ2年以内の解約は2年分の積み立て金額以上の解約金を取られると思うのでご注意ください。

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